2015.10.01
今年も開催しました!「大原野フジバカマ祭り」。
1998年に大原野の灰方明治池の近郊で発見されたフジバカマの原種。園芸用に品種改良されたものは出回っていますが、原種は非常に珍しく「準絶滅危惧種」に指定されています。
なんやかんや大原野では、地域住民がこのフジバカマの原種を丁寧に育てて花を咲かせ、多くの方に楽しんでいただいています。花の見ごろの時期には「大原野フジバカマ祭り」を実施し、地域の特産品も一緒に味わっていただいています。2015年は9月23日~27日まで、イベントを実施しました。
23日の朝10時に始まった開会セレモニーには既に多くの方が参加してくれました!早朝の気温が低い時間帯のほうがさまざまな蝶が地面近くまで舞い降りるため、セレモニー中も多くの蝶が乱舞。蝶たちにもイベントの開催を喜んでもらえたようです。
イベント会場であるフジバカマ畑は休耕田を利用しており、駅や街中から少し離れた場所にあります。JR向日町駅や阪急東向日駅からバスに乗る以外に、ハイキング、サイクリングでの来場もオススメでした。阪急洛西口駅に電動自転車のレンタサイクルがあり、すいすい進めましたよ。9月末は暑すぎず寒すぎず、ちょうど良い気候の時期なので、気持ちが良かったです。
大原野小塩町の棚田を利用したフジバカマ畑は、京都市内を一望できるうえ、善峯寺などの名所もすぐ近くにあり観光も楽しめるのです。イベント中もハイキング姿の方々をよく見かけました。
本物のフジバカマの香りは、さまざまな蝶たちを惹きつけます。特に、珍しい渡り蝶の「アサギマダラ」はフジバカマの香りが大好き。気候が良い日にはアサギマダラが200頭以上も舞っていたそうです。蝶や昆虫好きの方々が、一生懸命にカメラを構えていました。アサギマダラは北から南へ移動する渡り蝶なので、なかなか出会えないそう。間近でのツーショット、スリーショットもめったに撮れないので、みなさん嬉しそうでした。
イベント中には、大原野名物のたけのこの水煮、田楽みそ、お赤飯、大原野産の新米おにぎり、よもぎ団子、ゴマのスイーツといった大原野地産の農作物を使った加工品も登場。おにぎりや赤飯は、午前中に売切れてしまうほどの人気っぷりでした。
さらに、フジバカマの香りと一緒に大原野神社・金蔵寺・三鈷寺の1社2寺でお祈りされた3つのお札が入った「大原野神仏お守り」も限定で販売しました。フジバカマの葉っぱのつかみ取りもあり、自宅まで香りを持って帰って楽しんでいただけるようにしています。
少しでも多くの方に、大原野の魅力を知ってほしい、特産品を味わってほしい、大原野に足を運んでほしい。そんな想いで始めたフジバカマの取り組み。1年目の去年に比べて、2年目の今年はイベント初日から多くの方々にお越しいただき、喜びでいっぱいです。
フジバカマもアサギマダラも自然のエネルギーだけに、見ごろにあわせたイベントはなかなか難しいですが、これからも多くの人たちに楽しんでもらえるようにしていきたいと思います。